デジタルのジレンマを暴く:Core Web Vitals、よくある誤解、そして本当の“美しい”サイトとは
投稿日: Feb 17, 2024 |
編集: 2024年2月17日 |
6分 (ろっぷん / roppun) 読む
世界的ブランドと共にウェブサイト制作に携わる中で、常に疑問に思うことがあります。 それは 顧客体験・オーガニック成長・マーケティングを担当する人たちが、Core Web Vitals(Googleが監視するサイトの重要指標)を驚くほど軽視してしまう ということです。
過去4年間、D2Cブランドやスタートアップを支援してきた経験から、ある“共通の誤解”が見えてきました。 それは ウェブサイト構築の難しさを甘く見てしまうこと です。
2024年の今、ウェブサイトを持つことは簡単だと思われがちです。 「プラットフォームを選ぶ → きれいなサイトを作る安いチームを雇う → 有名ブランドの実績がある制作会社に任せる」 このような流れで済むと考えてしまうのです。
大企業が陥る別の落とし穴
一方で、大企業はまったく違うアプローチを取ります。 莫大な投資を行い、
最高レベルのEC技術
大手ITコンサル
3〜5万ドル規模の制作費
高度な分析ツール を導入します。
しかし驚くべきことに、マーケティングチームはサイト内部の複雑さを理解できていない ことが多いのです。
アーキテクチャは複雑化し、 誰も“何が可能で、何にどれだけ時間がかかるか”を正確に把握できません。
“サイト速度を監視する専任要員”が追加され 、 RUM(リアルユーザーモニタリング)ダッシュボードを眺めながら、 スピード改善の果てしない研究が始まります。
Core Web Vitalsに詳しくないリーダーは、 見た目重視の意見を出し、優先順位の衝突が生まれるのです。
Digitupが重視する5つの要素
Digitupでは、D2Cサイト構築の“本質”を追求してきました。 私たちの使命は、次の5つの要素に基づいてサイトを設計することです。
速度とモバイルフレンドリー
SEO最適化
直感的なナビゲーションと検索性
本当に必要な統合だけを採用
セキュリティ対策
すべての要素は、これらにどれだけ貢献するかで評価されます。 私たちが「見た目の美しいサイト」を最優先にしない理由はここにあります。
機能性こそが本当の“美しさ”
ユーザーがあなたのサイトを見つけ、ストレスなく操作できること。 それが デジタルの世界における本当の美しさ です。
通信環境が悪くても、 「クリックすればサッと反応する」 そんなサイトこそ、ユーザーは自然に“美しい”と感じます。
グローバルブランドが抱える永久ループ
多くの大手ブランドのサイトには問題が山積しています。 しかし 改善するための予算が膨大なため、手が付けられない。
そして次の流れが繰り返されます:
サイトが劣化 新しい リーダーが就任 サイトをリニューアル また数年後に同じ問題が発生
この“ループ”に陥ってしまうのです。
もしあなたがスタートアップで、D2Cがビジネスの柱であるなら、 同じ罠に落ちないように成長していく必要があります。
Digitupの強みと未来へのビジョン
Digitupが急成長できた理由は、 Eコマース技術の深い専門性 と コストに見合う価値を提供する姿勢 にあります。
Lipton Teaをはじめとするグローバルブランドと仕事をしながら、 私たちはもう「サイト速度」で議論したくありません。
その先の レコメンデーションシステム、チャットボット、ゲーミフィケーション といった “未来型ウェブ”に注力しています。
私たちのビジョンは、 パフォーマンス問題という概念を過去のものにすること。