見た目は良いけれど、ビジネスの成長を阻害するウェブサイト
投稿日: May 8, 2026 |
編集: 2026年5月8日 |
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次のCMS選定の前に見直したいポイント
多くの企業が、自社サイトの課題に気づくのは、 business への影響がはっきり出てからです。
アクセスが伸 びない。 検索流入が弱くなる。 キャンペーンページの公開に時間がかかる。 営業チームがサイトを活用しなくなる。 競合のほうが早く動いているように感じる。
けれども、本当の問題はもっと前から始まっていることが少なくありません。
サイトの見た目は問題ない。デザインも承認された。公開も完了した。 それでも、その裏側で何が起きているのかが、誰にも十分に見えていないケースがあります。
パフォーマンスは継続的に監視されていない。 テクニカルSEOの状態も追えていない。 問題が起きたとき、どこを見ればよいのかが分からない。 そして、事業側が違和感を持ったときには、すでに課題が積み上がっている。
だからこそ、次のCMS選定は、単なるツール選びではありません。 そのWebサイトを、公開後にどれだけ見える状態で運用できるか。 どれだけ早く改善できるか。 どれだけ事業に貢献できるか。 そこまで含めて考えるべきテーマです。
これは D2C だけの話ではありません。B2B にとっても同じです。
D2Cであれば、サイト運用の弱さは、CV低下、施策の遅れ、Core Web Vitalsの悪化、広告依存の強まりといった形で見えやすく現れます。
一方でB2Bは、問題が表に出にくいぶん、見過ごされやすい傾向があります。 多くのB2Bサイトはいまだに「会社案内」の延長にとどまり、検索で見つけてもらう力、製品理解を深める力、問い合わせの質を高める力、代理店や取引先との信頼形成といった面で、十分に機能していないことがあります。
つまり、見た目は整っていても、事業を前に進める力を持っていないWebサイトは少なくありません。
こうした文脈で見ると、いわゆる「2025年の崖」の議論も、Webサイトと無関係ではありません。METIの2025年のレガシーシステム刷新に関する報告でも、古い仕組みや運用が新しいデジタル技術の導入を妨げ、競争力の低下につながり得ることが改めて示されています。 (meti.go.jp)
これは基幹システムだけの話ではありません。 Webサイトもまた、「改善しにくい」「状況が見えない」「ツールや担当が分散している」状態であれば、同じように競争力を下げる要因になり得ます。
Webサイトの本当の課題は、見た目ではなく運用にあることが多い
実際の現場では、こんなことがよく起こります。
誰かがWebサイトの不具合に気づく。 しかし、そこからが長い。
まず、パフォーマンス系の問題かを確認するために別のツールを見る。 SEOの問題かもしれないので、さらに別のツールを開く。 該当URLを探すためにサイトを開く。 どこに起票すべきか、過去のチャットやメールを探す。 CMSなのか、SEOなのか、フロントエンドなのか、バックエンドなのか、ホスティングなのか、分析基盤なのか、担当領域を切り分ける。 そのあとで、ようやく適切な担当者を探して、別の場所でチケットを起票する。 そして今度は、別チームからURLやスクリーンショット、カテゴリ情報の再提出を求 められる。
こうした流れは、単なる“少し面倒な作業”ではありません。 Webサイト運用における、大きな見えないコストです。
問題そのものももちろん厄介ですが、 本当に重いのは、問題を見つけ、分類し、担当を割り振り、解決まで進めるまでに時間も手間もかかることです。
こうした状態が続くと、サイトは技術的に遅くなる前に、運用面で先に遅くなっていきます。
見た目の確認だけで「引き渡し完了」にしてはいけない
公開時の目視確認は必要です。 ただし、それだけでは不十分です。
バナーが正しく表示されている。 フォームが送信できる。 ページが開ける。 これらはもちろん大事です。
ですが、それだけで「健全なサイト」とは言えません。
GoogleはCore Web Vitalsを、実際のユーザー体験を測る指標として位置づけており、一度きりの確認ではなく、継続的な計測とレポートを前提にしています。web.devでも、評価・改善・継続監視というサイクルで、問題の再発や劣化を早めに捉えることが推奨されています。 (developers.google.com)
つまり、本来の引き渡しとは、見た目の完成だけではなく、
Core Web Vitalsを継続的に追えるか
テクニカルSEOの問題が見える状態になっているか
課題の管理と進捗確認が一元化されているか
誰が何をいつま でに対応するのかが見えるか
公開後の責任範囲が明確か
といった点まで含めて考える必要があります。
そうでなければ、見た目は完成していても、運用としては未完成のままです。
これはD2Cだけでなく、B2Bにも同じように重要
D2Cサイトは、売上やCVへの影響が見えやすいため、比較的重視されやすい傾向があります。 表示速度、UX、SEO、キャンペーンの出しやすさは、そのまま成果に直結しやすいからです。
一方、B2Bサイトは軽視されがちです。 ただ、実際には商談のかなり前から、サイトが企業の印象を決めています。
この会社は今の時代に合った情報発信ができているか。 製品やサービスの情報は分かりやすいか。 サイト構造は整理されているか。 信頼できる企業に見えるか。
こうした判断は、営業に会う前、問い合わせの前、資料請求の前に、すでに始まっています。
B2Bサイトが“会社紹介のためだけのもの”になっていると、 営業支援、検索流入、製品理解、信頼形成という面で、本来果たすべき役割を十分に果たせません。
その意味で、CMS選定はD2Cだけの話ではありません。 Webサイトが、集客、信頼、情報提供、コンテンツ運用、商品・サービス理解の支援といった役割を担うのであれば、B2Bでも同じように重要です。
CMS選定は、実際には「運用モデル」の選定でもある
モノリシックCMSにも、ヘッドレスCMSにも、それぞれ合う場面があり ます。
比較的シンプルな構成で、更新頻度もそこまで高くなく、フロントエンドの柔軟性や高度な連携が強く求められないのであれば、モノリシック型で十分に機能するケースもあります。
一方で、次のような条件がある場合には、ヘッドレスやComposableな構成の価値が高くなります。
コンテンツ更新量が多い
複数チームが関わる
パフォーマンス要件が厳しい
多言語・多地域展開がある
D2Cとして継続的な改善が必要
B2Bでも製品構成や情報設計が複雑
マーケティングや分析ツールとの連携が重要
ただし、ここで大切なのは、アーキテクチャの名前そのものが問題を解決するわけではないということです。
たとえ新しい構成に移行しても、公開後の見える化が不十分で、課題管理が分散し、サービスの透明性が低いままであれば、結局は同じ問題を繰り返します。
だから本当に問うべきなのは、 「どのCMSが良いか」だけではなく、 「次の仕組みは、公開後のWebサイトを今よりも見えやすく、改善しやすく、コントロールしやすくしてくれるか」 という点です。
テクノロジーだけでなく、サービスの設計も同じくらい重要
強いWebサイトは、コードだけでできるものではありません。 その周りの運用の仕組みまで含めて作られます 。
サポートが分断されていれば、対応も分断されます。 ツールが分散していれば、原因の特定も遅くなります。 担当が曖昧であれば、レスポンスも遅くなります。
Digitup Solutions private limitedは、こうした課題に対して、Webサイト保守、テクニカルSEO、パフォーマンス監視、マルチマーケット運用の経験を積み重ねてきました。運用体制としても、SEO、サイトパフォーマンス、CMS、アーキテクチャ、クラウド、フロントエンド、バックエンド、プロジェクト管理を分断せずに捉えています。
そのうえで、Digitupは Digitup Central を、Webサイトの健全性と運用状況を見える化するための“オペレーション・コントロールルーム”として活用しています。 Core Web Vitals、テクニカルSEO、レポート、チケット管理、SLAベースの進捗可視化を一つのレイヤーにまとめることで、顧客が複数のツールを行き来しなくても、課題の把握と進行管理がしやすくなる設計です。
Digitup Centralでは、LCP・INP・CLSなどのCore Web Vitalsに加え、300種類以上のテクニカルSEO課題、履歴データ、チケット進捗なども確認できるように設計されています。
これは、単に“便利なツールがある”という話ではありません。 見えない調整コストそのものを減らすという意味で、事業上の価値があります。
パフォーマンスは、公開後に分かる結果ではなく、納品時点のKPIであるべき
多くのWeb制作では、パフォーマンスが「結果的によければよいもの」として扱われがちです。